DVDについて解説

歴史面からDVDについて解説!

【誕生の歴史~DVDについて解説】
DVDについて解説する上で、その誕生の歴史は欠かせないものです。1990年代には、すでにCDという、ディスク上に光を使ってデータを書き込む仕組みはできあがっていましたので、その容量を高めて、映像などを保存できるようにする新しいメディアが求められていたのです。いくつもの企業がDVD開発を進め、それぞれに異なった規格を持っていました。

この規格競争を巡っては、かつてビデオテープの規格において、VHSかベータかで混乱した過去がありました。そこで、最初から規格を統一することを目的として、話し合いが持たれます。具体的には、ソニー・フィリップスと、松下電器や東芝などの連合が協議を重ね、現在のDVDの規格となったのです。これが正式発表されたのは1995年のことで、ここがDVDの歴史のスタートとなります。このように、DVDについて解説する上で、日本企業が果たした役割が非常に大きいと言わざるを得ません。

その後すぐ、1996年になると、電機メーカーはDVDプレーヤーを発売し始めます。東芝が最初に1号機を発表し、続いて松島やパイオニアなどが発売します。初めてのDVDプレーヤーということで価格は非常に高く、8万円程度もしました。しかし、この新しいメディアへの関心度は非常に高く、あっという間に販売台数を伸ばしていきます。

【様々な規格が登場!】
ここでは規格の変化という観点から、DVDについて解説します。DVDはもともと1枚で、高画質の映画2時間分を保存できる大容量の規格でした。しかし、その後の技術の進歩により、さらに大容量のデータを保存できるようになっていきます。

たとえば、DVDを2層構造として、理論上は2倍の容量を保存できるディスクが作られました。また、一度データを記録した後も繰り返し上書き保存ができる、DVD-RWという規格も市場に浸透していきます。ハンディカムと呼ばれる小さめのビデオカメラで利用することを想定して、従来のディスクよりもサイズを小さくした、8cmのDVD-RWも誕生しました。

さらに、磁性型のDVDも開発されます。それが「Blu-ray Disc」です。仕組み自体は基本的に同じですが、書き込みや読み込みに青紫レーザーを使用しています。青紫レーザーは波長が短いため、より細かい凹凸をディスクに書き込むことができるのです。この仕組みにより、さらに大容量のデータ記録ができるようになりました。DVDコピーをする時にも大量の情報をまとめて保存できるので、大変便利です。